◆リビングを広げるためにできること
├おうち作り 間取りについておはようございます。
間取りと片づけで家族を仲良くしたい!
【おうち作りカウンセラー】
一級建築士
整理収納アドバイザー
親・子の片づけマスターインストラクター
ハギヤマジュンコです。
目次
1階に広いリビングも水回りも全部入れたいけど現実は
以前にも、動線を考えたら断然平屋がいい!というような記事を書きました。
「階段を上る」という動作は面倒だし、億劫なもの。
できれば横移動のほうがラクに感じるのが人です。
おうち作りの中で階段を上るを避けるためにできることは
「日常生活の動線をコンパクトに1階にまとめること」となります。
が、実際は敷地の条件だったり、予算だったりで厳しいこともあるのが現実。
間取り相談では、よく以下の選択肢で悩まれる方が多いです。
「導線を短くする」代わりに居室の広さが狭くなる
家事動線を優先すると出てくるデメリットは
リビングやダイニングが狭くなり、くつろぎスペースの圧迫。
「居室の広さを優先する」代わりに動線が長くなる
くつろぎスペースの広さを優先すると出てくるメリットは
家事動線の複雑化や、階またぎの動線の発生。
やっぱり大切なのは優先順位
どちらを選べばいいのか悩むところですが、
ここで考えないといけないのは、ご家族が暮らしの中でなにを優先したいか?です。
それはご家族によって違うのでお話合いが必須。
また、起こりうるデメリットに人が合わせることで最小限に済む方法があるか?ないか?も考えれるのです。
「動線を短くする」を選択される方ができること
「空間としてせまい」という物理的な部分を、いかにライフスタイルを合わせて広々と使えるようにするか考えましょう。
- 1階でのくつろぎスペースが狭くなるため、荷物を厳選をする
- 季節によって必要なものを入れ替える
- 家具を兼ねて使えるものにする、もしくは家具を置かないという選択肢を持つ
「居室の広さを優先する」を選択される方ができること
複雑になる家事動線をいかに単純にできるか、またそのためにライフスタイルをどう変えればいいのか考えましょう。
例えば、1階にLDKとトイレ、2階に各寝室、洗面、お風呂という間取りになったら、
- 洗濯物は2階で干して(もしくは乾燥まで済ませて)2階で畳んで、必要な物のみ1階へ運ぶ
- お風呂掃除はお風呂の前後で済ませて掃除のために2階に上がることをなくす
- 日中は1階で完結するように必要な物を配置・収納する
ライフスタイルを変える必要も出てくる
とくに広さが絡む問題については、優先順位を立てて選んだとしても、こんなふうに影響の大きなデメリットがでてくる場合も。
その際に、人がどこまで柔軟に変われるか?もポイントになってきます。
その家で暮らすのは設計者でもなければ、ハギヤマでもありません。
ご家族みんながどこまで家に寄り添えるかもおうち作りのポイントです。