ハギヤマジュンコ

お家づくりコラム

◆「私」という建築士に何ができるだろう

◆間取り相談

おはようございます。

おうち作りカウンセラー ハギヤマジュンコです。

ワタシという人を第3者から書いてもらう。

今日は、少し、いつもと違う内容です。

実はワタシ、去年の初夏からアメブロでもブログを書かせていただいています。今お読みのブログには家作りに役立つことを中心に書いているので、それ以外の、ワタシの暮らしぶりだとか、暮らしに対する考え方みたいなものを、本当にゆるくアメブロには綴っているのです。

そのアメブロには年末に書いたのですが、一田憲子さんのライター塾というものに参加してきました。(その時のブログはコチラ→「ライター塾」で書くこと以上のことを習った気がする)

一田さんは「暮らしのおへそ」という雑誌を作られている方で、雑誌「天然生活」のライターさんでもあります。(フリーのライターさんで第一線で大活躍されているすごい方なんです)一田さんの書かれる、読む人にその場の空気感を伝える文章(と私は感じています)がすごく大好きで、いつかあんな文章を書きたいなぁと憧れているのです。

そのライター塾で出会った仲間と今でもやりとりをしているのですが、その中の1人、フリーライターの石原智子さんがされている「人生のストーリーを紡ぎます!」をお願いしてみたのです。

 

なぜ「人生のストーリーを紡ぎます」を依頼したのか?と言うと、そもそも、ライター塾で書かれていた石原さんの文章が好きだなと感じたことがきっかけ。
プラスプラスアルファ、今まで自分のHPやブログで、自分の想いや、自己紹介を綴ってきたけれど、それは他の人から見ると、ハギヤマ目線の文章になっていて、自分よがりになっているのかな?ワタシの仕事への想いを第3者目線で綴ってもらったら、例えば、ハギヤマジュンコを改めて、そしてもっと深く知ってもらえるかな?と思ったからです。

 

今回の文章を書いてもらうにあたって、石原さんと2時間弱お話しをしていく中で、ワタシの「間取り相談」を始めた頃の想いに改めて気付かせてもらいました。
ワタシは間取り相談のお客様にもよく、「初心を忘れないでください」と言います。これ、そのままワタシ自身にも当てはまりました。どうしても、日常や、目の前のことに流されて一番大事な初心を忘れがちなんですよね。
(この内容は先週のメルマガで書きました。バックナンバーも読めますので、ご登録がまだの方はメルマガ登録してくださいね→コチラ

ということで、焦らしに焦らしましたが、石原さんに書いていただいた「ハギヤマの人生のストーリー」をお読みください。

「私」という建築士に何ができるだろう

 

1級建築士で、整理収納アドバイザーでもあるハギヤマジュンコさんは、現在、「間取り相談」を受ける仕事をしている。これは、マイホーム建築の打ち合わせが進む中、「これでいいのかな?何となくしっくりこないな」と感じている施主さん向けの、いわばセカンドオピニオンを提供するサービスだ。

自分に正直である、ということ

 

私がそんなジュンコさんと出会ったのは昨年末。一田憲子さんのライター塾で、隣の席で丸2日間を過ごした。関西出身で整理収納アドバイザー、新築時の収納計画もしている私としては、ライター塾でまさかこんなに共通点が多い人と出会うなんて!と驚き(しかも同い年)、そして「随分私と違うタイプの人だなぁ」と大いなる興味を持った。

ジュンコさんはとても素直で感情表現が豊か。その一方で、面倒見がよく情に厚い一面も言動から垣間見えた。ライター塾の2日間に2度も泣いたし、共感できないアンケートの回答に対してはプリプリ怒っていた。そして、その場の誰よりも、先生の言葉に感激しているように見えた。大人になると、「こんなこと言ったら何て思われるかな」と周りの目が気になって、つい言いたい言葉を飲み込んでしまう人も多いだろう。私も、事を荒立てないように、周りの人が嫌な思いをしないようにと言動を気にするタイプ。その点ジュンコさんは自分で「白黒がはっきりしている」と言うように、いいものはいい、よくないものはよくない、とはっきりと言う。そのスタンスは、間取り相談という仕事にはうってつけなのだ。

経験と気質

私も建築業界に少し身を置いているから分かるのだけど、効率を重視する住宅メーカーは、施主側がNOと言わない限りはそれでよし、とする風潮がある。打ち合わせ時間を減らし、工数を減らすことでコストを下げているのだから仕方のない部分もある。しかし、一生に一度の大きな買い物、ほんとにそれでいいの?とジュンコさんは声を大にする。住宅メーカーと利害関係のない第三者の立場だからこそ、とことん正直に、施主さんにとって最良の間取りを示すことができる。そして、その意見の背景には、莫大な経験値があるのだ。

ジュンコさんは設計事務所や大手ゼネコンに勤務した後、民間の確認審査機関で住宅の確認申請を審査する仕事を10年間続けていた。月に200件の図面を審査していたというのだから、10年間でおよそ2万件の図面と向かい合ってきた計算になる。そして「おせっかいな」ジュンコさんは、そのたくさんの図面に対して、法規に則っているかをチェックするだけではなく、こだわって考え抜かれた設計だな、と感心したり、どうしてこんな間に合わせのような設計にしたのだろうと疑問を持ったり…を繰り返してきた。また、情に厚い彼女は、そのような「?」な家に住むことになる顔の見えない施主さんに対して、「同じ建築士として申し訳ない」と思ってきたのだそうだ。

 

たどり着いたのが「間取り相談」

そんな彼女がたどり着いたのが「間取り相談」というかたちであった。ジュンコさんの間取り相談は、ヒアリングシートに沿って「どうしてこういう家にしようと思ったの?」をどんどん深掘りしていくそうだ。そして、「理想の暮らし」に原点回帰したら、それを再度図面に反映させることで、施主さんの希望をかたちにする。誰しも、満足できる家づくりをしたいとは願うだろうが、予算の都合や巡りあわせで、必ずしも「理想の暮らし」をゆっくり聞き出してくれる建築士さんに出会えるとは限らない…そんなお客様の相談相手になる、という道を彼女は選んだ。1級建築士としての知識に、圧倒的な量の図面を見てきたという経験、そして育休中に学んだ整理収納の知識と情の深さ…それらをフル稼働させて間取り相談に臨んでいる。ジュンコさんのこれまでを聞き、人間味を知り、想いを知った私は、彼女なら悩める施主さんの強力な味方になってくれるに違いない、そう確信するのだ。

write by 石原智子

 

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