◆素人が間取り図を書く時の3つのポイント
├おうち作り 施主のできることおはようございます。
おうち作りカウンセラー ハギヤマジュンコです。
「間取り相談」を考えてくださる方は、自分達でも間取りを考えて考えて、それでもいいものができなかった……という方が大半です。
ハウスメーカーさんや工務店さん等(以下、HM等)に自分達の思う間取りを伝えるには、思ってるものを間取り図にできるのが一番早い!です。
ですが、言葉が悪いかもしれませんが素人が間取り図を書くと危険なこともたくさんあります。
今日は、家を建てる人=施主(せしゅ)が自ら間取り図を考える時、気を付けるポイントを3つご紹介します。
ポイント1 階段は要注意
平面的には考えられても、立体も一緒に考えるのはなかなか難しいもの。
特に、階段は手こずる要因の一つです。
1階と2階(3階建ての方は法律での規制もあるのでさらに注意!)の整合がきちんととれていますか?
階段の踏面、蹴上等は法規制があります。
1階の天井高さを上げることで(リビングに解放感を求めるあまり、天井高さを希望される方急増中)階段の段数が通常よりも必要になってくることも!
また、階段の周りは構造的に必要な柱や壁(耐力壁)が出てくる場合も多いです。吹き抜けや、窓等きちんと設けられるか確認が必要です。
ポイント2 2階の水回りには要注意
2階の水回り。
よく計画されるのはトイレかな?と思いますが、条件によってはキッチン・お風呂・洗面・手洗いなどの水回りが2階に計画されることも多々あります。
その際、給水や排水の管を失念しがち。
1階であれば床下から抜いてくるため、あまり深く考えなくても割とどうにかなるものですが、2階はそういう訳にはいきません。
2階の水回りの真下、もしくはその近辺にはかならず配管のためのスペース(PSと呼ばれます)が出てきます。
水回りの真下が、部屋のど真ん中ではないですか?
廊下のど真ん中になっていませんか?
駐車場のど真ん中にはなっていませんか?
ポイント3 耐力壁には要注意
基本的には、どんな構造(戸建てなら木造、鉄骨造が多いかな?)であっても耐力壁だったり、構造的に抜けない柱というものが存在します。
実際、自分達の間取りのどこにどれだけ構造の壁が必要なのか?というのは各HMさんが構造計算をしないと出てきません。
※体力壁については、各HM等で構造計算の方法が違うため、間取り相談のお客様にも都度HM等に確認をお願いしています。
陥りがちなのは、
LDKを大空間にするあまり、壁がまったくない。(木造だとなかなか難しいです)
横幅の大きな掃き出し窓を計画している。
1・2階で間取りのバランスが悪い。
形が不整形すぎり。
などなど。
オマケ その他
- 法規制の無知(建物の高さ・居室の採光など)
- 廊下が複雑すぎる
- 無駄なスペースが多発
- 必要なスペースの欠落
- 必要寸法の無知(人が行動するために必要な最低寸法など)
- 家具の搬入困難
などなど
まとめ
施主自ら、間取りを書けるということは、自分達の想いをHM等に伝える手段としてはとてもいいことです。
ですが、せっかく時間をかけてウンウンなやんで間取りを作っても、物理的に、構造的に、法律的に、いろんな条件で不可能になることもあります。
ある程度のポイントを押さえて間取りを考えてみてくださいね。
[box05 title=”余談”]間取りを自分達で考えすぎることの弊害もあります。
最近よく聞くのが「こちらが言った要望は入ってるけど、それ以上にならない!」
これがまさにそれ!
あまりに自分達で作りこみすぎると、設計士の入る余地がなくなり、より提案がしずらくる場合もありますのでお気を付けください。
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